マミーのクレイジーな話

4級小型船舶免許は女子高生に必要な国家試験だと思っていた話

高校2年生か3年生の時。夏休みでも何でもないある日、突然父が 「お前もそろそろ4級小型船舶をとらないとな。」 と言うので、そういうものかと思い 「うん分かった」 と返事をした途端、免許用の教科書をどっさり渡され、一言「講習今週末からね」と。

学校の勉強も沢山あるのに、水上交通法と海洋学かぁなどと思いながらも勉強して、実技講習を受けに東京湾へも連れて行かれる。ノットを巻きながらこれ役に立つな〜なんて思ったり、エンジンチェックしろと言われても車の免許だって未だなんですがと、悪態ついたりしながら。

ある実技講習の日、東京の空は雲に覆われ東京湾は荒れた感じ。インストラクターは 「今日はちょっとやばいな」 と言いつつも 「これを経験すれば今後怖いものはない!」と。私も私で怖いもの知らずなので、モーターボートに乗り込みました。

が、直ぐに大雨、東京湾は大荒れ。前は見えないし、ボートは大波に打ち上げられてはバッタンバッタンと落ちるを繰り返しているのに、もっとスピード上げて!とインストラクターは怒鳴る。モーターボートってスピード出るぅ!体が浮くのでハンドルを離さないようにするだけでも大変なのに、このスピードで操縦する緊張感。

そのうち大波が顔を直撃するという、何がなんだかの状態で、風向き!角度確認!人命救助!前方に漁船!さすがの私も、今日は生きて帰れるのだろうか?と疑問に思いました。でも、これをやり遂げれば怖いもの無しだって言ってたしな。

結果、生きて帰りました。出迎えた父も、凄いなお前!さすが俺の子だ!と満足そうでした。そりゃそうでしょう。東京湾でモーターボートから落ちそうになった娘だもの。

その後、国家試験は泊まりがけで山中湖だか河口湖だかに行くから、担任の先生に欠席すると言っておけと。

言われた通りに、「先生、4級小型船舶免許の試験受けるので来週休みます。」 と伝えた時の先生の顔。本気で意味が分からないという顔してました。「な、なに?なにもう一回言って。」 もう一回言ったら、「ああいいよ。」 とすんなり。

今思うと、結構厳しい学校だったのに、若い担任の先生1人で決めちゃってよかったのかな?いつもは私がやる事発言する事、「どうして?」 と理解不可能という表情をしていたのに、国家試験に合格して登校した日、先生はニッコリ笑ってくれました。でも、「君変わってるね。」って。私じゃなくて、父でしょ?

4級小型船舶免許は、女子高生の必要科目でも国家試験でも、あるわけがないのでした。