あなたのインナービューティー、間違っていませんか?

(2018年5月旧Webサイトに掲載されたものです)

インナービューティー。沢山の日本女性が、最近コンセプトにされている事を、インスタグラムのおかげで知りました。英語のカタカナ表記ですから、英語の意味そのまま受け止めた私は、「わぉ!」と感心する反面、まだまだ女性同士でも謙虚を求める日本社会で、堂々とインナービューティーを連発しても大丈夫なの?という驚きも。

​更に驚いたことに、インナービューティープランナーなる肩書まである。

いったい何をプランするのかな?瞑想?お寺?もしくはインドツアー?と想像膨らみ。。。ここまで来ればもうお分かりですね?インナービューティー違いです。

カタカナのインナービューティーとは、「体の内側から美しくなる」というコンセプトをただ、英単語化した物のようです。物理的な身体の内側、物理的な美、ですね。ちょっと安心したというか、なんなら日本語で肩書にした方がよいのでは?とも。

英語でもインナービューティーという言葉はあります。でもそれは、心の在り方や美しさを表現するもの。自己中心的でなく、人助けや親切を基本にして接する人を、例えば「あの人はインナービューティーが備わっている」という風に使います。

内面の考え方、行動、知識に重きを置く美しさを指す言葉で、どう転んでも腸を整える意味ではありません。他に使われる場合といえば、ピュアで穢れのない子供の笑顔や、家族や友人を心からサポートする表現、などがあるかな。

もし誰かが、「私はインナービューティーをコンセプトにしているの」 と面と向かって言ったとすれば、英語での解釈はおそらく次の2つ。

言動が伴っていれば、良い人間になろうと努力して素敵だわ~、という印象。でも、言動が伴っていない場合は、ただの自己過大評価の良い人アピール。実際に後者は、英語圏にも沢山居ます。嘘っぽい友情を並べて、SNSにセルフィー盛沢山!自分に酔っている風な人が多めです。

​勿論、英語圏ではインナービューティープランナーという職業はありません。心の在り方を修正します、となれば、精神科医でしょうか。心の美しさをプランしてあげます、という人は聞いたことがありませんが、間接的には、相当に高レベルのヨギ、もしくは宗教的な修業を提供してくれる人、とかかな。

英語を母国語としない人や、和製英語に慣れている人ならば、もしかしたら雰囲気で読み取ってくれるかもしれません。でも、こってこてに英語しか分からない人にとったら、どんなに素晴らしい人なんだろう、と大きな期待をさせてしまいますね。

東京オリンピックで沢山の外国人が来日します。バッチリヘアメークのキラキラネイルで、インナービューティープランナーです、なんて言ったらどうなるか。。。赤っ恥の危険にさらされないように!