チープなだけがソウルじゃない!

(2017年7月旧Webサイトに掲載されたものです)

新しい読者の方の中にはご存じない方もいらっしゃると思いますが、私はニューヨークでインテリア建築デザイナーをしていました。そして、ソウルでは主人がホテルデザインに関わっていた事もあって、プライベートでステイするホテルでも、ついつい目を光らせてチェック。

私達の会話を聞いて、ちびっ子のボーイズまでも偉そうにデザインの吟味をする始末ですが、結構楽しいもの。何だったらそのまま公開すれば、ディープな視点から皆さまにご紹介できるかと思い、レビューを始めてみました。

かなり辛口ですので、デザインとお食事に厳しい方向けのレビューになっていると思います。悪く言えば細かい、良く言えば媚びないということで !現在 vol.1 からvol.3 までですが、まだまだ書き終えていないホテルがあるのでちょくちょく覗いてみて下さいね。

Vol.1 >>

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Vol.3 >>

それぞれ良い事も悪い事も自由に書いていますが、「韓国の5つ星に共通している事」と、「​一つだけ触れていない事」について付け加えてみます。

韓国の5つ星ホテルに共通している事

レセプショニストの言語能力の高さ、特にきちんとした英語を話す人材が多い!日本のホテルの「なんとか伝わっている英語」ではなく、文法も敬語もしっかりしていて、かといって教科書英語でもない。英語には敬語がないなんて思っていませんか?英語圏だって、フレンドリーなだけで人間関係が成り立っている訳ではありません。使うべきではない単語や言い回しが沢山あるので、ストリートネイティブを真似た英語を使うと、愕然と品が下がってしまいます。日本の有名人の英語の会見などでも、日本では発音ばかりに注目してネイティブなどと報道されていますが、話し方や言葉の選択においては教育されていない中学生みたいだと感じる事が多くあります。

また、他国と比較しても、日本語と中国語もかなり流暢だと思います。海外の5つ星にありがちな、日本人スタッフや中国人スタッフでない点も特徴だと感じます。

一つだけ触れていない事

サービスについてです。これは韓国のホテルだけでなく、世界一般の5つ星に言える事ですが、いきなり嫌な態度だと感じた5つ星は個人的に殆どありません。多々あるホテルのレビューで一番曖昧な点は、人vs人の問題であるサービスだと思うのです。サービス悪い!態度悪い!というレビューや評価は、一方的に仕事を何度も間違えるという「稀な」場合を除いて、客である私達の態度にも反映すると感じるからです。

ドアマンやレセプショニストも人ですから、挨拶を返さなければ気分は良くありませんよね。日本のホテルで特に目に付くのは、従業員が始終ペコペコしている傍ら、殆どの客が目も合わさず素通りしていく不思議な光景。これを日本以外の国でやれば、ホテルに入った瞬間からサービスの質はぐっと落ちるはずです。もっと驚くのが「それが仕事でしょ?」と平然と言う人の多さ。挨拶は「仕事」ではなく人としてのマナーでありコミュニケーションですから、無視された客により良いサービスを提供しようと思う人は居ないと思いませんか?粋がっている人ほど、自分を小さく見せていることに気が付かないものです。

私は旅行先の言語での「基本挨拶」と「ありがとう」だけは覚えていきますし、子供達にも覚えさせて必ず使わせます。これだけでサービスに対する不満はほぼなくなりますので、あとはホテルの「仕事」が提供するスペースや食べ物をじっくり評価するのみ!です。