ジャパニーズ・プロダクトデザインの未来: 儚い美と使い捨ての関係

(2017年11月旧Webサイトに掲載されたものです)

先日、東京ミッドタウンでブラっと見たプロダクトデザインのイベント。プロの審査員が選んだようなので、最近のデザイン意識はどのようなものなのか見てきました。ミラノのイベントに参加する前提という事もあり、日本的を打ち出したもので溢れていました。はかなく繊細でカワイくてキュートなアイデア達。

伝統的な日本と現代の日本を合わせた、よく言えば外国受けが良く、ちょっと意地悪に言ってしまえば、そろそろ飽きたかな、というコンセプト。デザイン業界に居れば飽きてしまった感じでも、先日のイバンカ・トランプさんのように、初めて来日するという観光客も、オリンピックへ向けて沢山見込んでいるはずです。

​ジャパニーズデザインに惹きつけられる外国人は後を絶たないので、ニーズに合わせた物を提供するという面では理にかなっています。が、ざっと見てまず、一番最初に気にかかった事は「使い捨て」のプロダクトが多かった事。多くの人に楽しいプロダクトを、とデザイナーが考えるのは間違いではありませんし、日本人の美的感覚として、桜に代表されるよう「儚い物に見る美」を強調する性質もあると思われます。

​また、商品価格を抑えるという点で、材料費が安く労働力も多く必要としないことも、重大点であることは理解できます。しかし、世界情勢なんて知らな~い、と聞こえてきそうな時代遅れ感。「使い捨て」が便利という、環境を顧みずイケイケだった時代の思考は、過去のものにしなくてはいけないのではないか、と思います。

使い捨て商品と並んで、随分と前から、日本のお店やデパートの過剰包装に対し、指摘を受けている事はご存じだと思いますが、確かに世界稀にみる程に、何でもかんでも包みすぎ、袋に入れすぎです。これに慣れてしまっている日本人が、使い捨てプロダクトに対してアレルギー反応を起すことは考えずらく、また、発展途上の思考を持った観光客だって、まだまだターゲットにすることはできます。

でもアイデア豊富と高名な日本人が、もう一歩先に進んだ形でリーダーシップをとっていけたらいいなと感じました。これから新しくデザインするものくらい、使い捨てでないアイデアにしていきたいものです。